ロボットの様な食生活

このご時世に出張で和歌山県に来ている。しかも首都圏・千葉からの移動である。

県民の皆様方におかれましては、到着してからすでに2週間以上経過しているので、時効ということで見逃してほしい(PCR検査の陰性確認もしてから来ている)。

出張中に意外と気を遣うのが食事。外食ばかりでは栄養バランスも悪い。レオパレス滞在なので自炊もできなくはないが、今さらレオパレスの貧相なキッチンで自炊をする気にもならない。結局、炊飯器と電気ケトルのみ持参してレンチンと外食の合わせ技でしのぐことにした。

当初は限られた手段の中で、「味」「栄養」「コスト」「満足感」を兼ね備えた食生活を送ろうと考えたものの、単身で自炊せずに栄養バランスを整えようとすると冷食や総菜を何種類もそろえる必要があるし、1日で消費しきれないため冷蔵庫で残りを管理するのも面倒。外食でバランスの良さを意識するとコストもかさむ (出張手当が出るのでそこまで気にしなくても良いが、意にそぐわない場所に長期滞在させられているので金くらいは稼いでおきたい)。

最終的に以下の様なルーティーンに落ち着いた。

~平日~

<朝> 牛丼(並or大)+生野菜(小)

<昼> カロリーメイト(4本)

<夜> ワタミの宅食+ご飯(半合)

~休日~

<朝> 冷凍うどん

<昼> 外食

<夜> 外食

平日は朝から牛丼を食べてエネルギーを補給する。朝定食という選択肢もあるが、おかずの種類が多いだけで、栄養バランスがすごく良いわけではない(と思う)ため、栄養のことは考えずに割り切って牛丼を選ぶ。多少罪悪感があるので生野菜(小)が加わる。結果的に週5~6食を牛丼屋で摂取することになり、「みんなの食卓でありたい」という牛丼屋の願望成就をサポートする形になっている。

昼は朝蓄えたエネルギーの貯金があるので、夜までのつなぎとしてカロリーメイト(4本)でしのぐ。当初はコンビニおにぎり2個だったが、毎朝コンビニに行くのが面倒なことと、おにぎり2個よりカロリーメイト(4本)の方が安くて栄養がある(ような気がする)ので、この結論に至った。

夜はワタミの冷凍宅食弁当を利用している。当初はスーパーの総菜とキャベツ千切りをご飯にのせて食べていたが、スーパーの総菜は基本的に2人前以上を想定している量のため、どことなく食べ過ぎ感が否めない。ワタミの宅食は栄養士がメニューを作成しており、味も冷食にしてはおいしい。カロリーはおかずのみで350kcal程度で、米を合わせても若干1日の必要カロリーに足りない気もするが、夕飯後は特にエネルギーも消費しないので、あまり苦痛にはならない。満足感はあまりないが、翌日の朝に牛丼を食べることで何となく物足りなさがごまかされる。唯一引っかかるのがブラック企業ワタミに金を落としてよいのか、という倫理面の問題だが、人は自分が一番かわいいものなので結局安さや便利さに負けてしまう。

休日は平日のつまらない食生活の鬱憤を晴らすかの如く、外食で食べたいものを食べる。和歌山県は美味しいものが多いが、今回は車を持ってきていないため徒歩圏内で孤独のグルメをするしかない。ただ、近所に小鉢が充実している定食を出す店があり、週に1度はそこで食事を摂ることで満足感を得ている。

この生活を続けたことで、自炊をしないことにより水仕事が減り手肌荒れが改善した。また、自炊や外食に行く時間、献立を考える時間が減り、空いた時間で読書や競馬予想が捗っている(馬券は当たらないが)。ただ、この生活も半年以上続くときついので、4か月限定と決まっている今回の出張だからこそできることなのかもしれない。早く帰りたい。